知らずに損してない?新築住宅でコスパ最高のシステムキッチンを選ぼう!

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こんにちは、みずまるです。

今回は、新築住宅を建てる際に、システムキッチンはどれを選べばいいのか悩んでいる方へ。

コスパ最高なキッチンの選び方をお伝えいたします。

結論から言います。

ハウスメーカー専用キッチンを選んでください。

ハウスメーカー用キッチン?
と思われた方も多いと思いますので、
そこに関しは後程、詳しくご説明していきます。

また、ハウスメーカー専用キッチンの設定がない、新築会社さんを選んだ方でも、

今回お話しする内容は、
キッチンを選ぶ際の基本の考え方になるので、
読んで損はないと思います!

話しは戻りますが、

建築会社から、
弊社の標準キッチンは、〇〇というシリーズです
と言われたので、
事前に調べてみたけど、カタログや商品情報が見当たらない!という経験はありませんか?

これが、俗に言うハウスメーカー専用商品というものです。

基本的には、カタログや商品に関する情報はホームページなどに記載はありません

だからこそ今回は、そんなハウスメーカー専用商品について詳しく説明することで、

ハウスメーカー専用商品のメリット・デメリットを把握し、後悔しないキッチン選びに繋がればと思っております。

ハウスメーカー専用商品とは

ハウスメーカー専用商品」「ビルダー専用商品」「裏商材」など様々な呼ばれ方がありますが、

簡単に言うと、カタログにあるシリーズを
新築会社専用商品として、
コスト重視のシリーズとしてパッケージ化したものです。

大手ハウスメーカーは、広告宣伝費や展示場出店など大きなコストがかかっているため、どこかしらでコストを抑える必要がでてきます。

そこで、ハウスメーカーの強みであるスケールメリット(大量受注)を武器に、水回りメーカーと契約を結び、ハウスメーカー専用商品を設定しています。

皆さんも何か買い物をする際に、
”2個買えば1個半額”みたいな経験ありませんか?
それと同じで、たくさん買ってくれるからこそ、メーカー側もその分サービスできるのです。

・ ハウスメーカー側は、コストが抑えられるというメリット。

・ 水回りメーカー側は、1台当たりの売上額は減るが、まとまった受注が見込めるため、総売り上げ額は増えるというメリット。

また、新築現場は時間との勝負
水回りだけではなく、建物の様々なことを決めていかなければいけません。

そこで、ハウスメーカー専用商品を設定し、更にその会社ごとでの標準仕様を決めることで、お施主さん側と打ち合わせ時間を簡略化

また仕組み化することでの人為的ミスやトラブルの防止に繋げることができるのです。

ハウスメーカー専用商品のメリット、デメリット

ハウスメーカー用商品についてはわかったけど、

これって購入者側に何かメリットあるのー?

あります!

価格的メリット

ハウスメーカー専用商品を取り扱っていない建築会社にて、同仕様のキッチンを購入する場合と比べ、お得な場合が多い。

機能性、デザイン的メリット

カタログ商品では出来ない、オプションの組み合わせが可能な場合がある。

残念ながら、人によってはデメリットと感じてしまう部分もあります。

価格的デメリット

先ほど、価格メリットと謳いましたが、価格デメリットもあります。
「お得って言っていたのにどういうこと?」と思われるかもしれませんが、
ハウスメーカー用商品は基本的にオープンプライス(定価無し)になります。

つまり、カタログ商品であれば定価が存在するため、定価以上の価格での販売はありません。しかし、定価がないため、ハウスメーカーによっては、同内容でハウスメーカー専用商品を比べた際に、大きな差が出る場合があります。

機能性、デザインデメリット

こちらも同じくデメリットがあります。
章の冒頭で、カタログにある商品をパッケージ化と話しましたが、厳密に言うと、価格を抑えるため、選択肢機能性に制限がかかる場合があります。

①選択肢の例
本来のカタログ商品であれば、扉色10色の選択肢があったところ、ハウスメーカー用にすることで、5色のみから選択するといった制限がかかる。

②機能性の例
本来のカタログ商品であれば、Aという機能が標準で備わっていたのに、外されている。
オプションで追加することもできないなどの制限がかかる。
どうしても追加したい場合、カタログ商品に切り替える必要がでてくる。

以上、メリットとデメリットでした。

デメリットを記載しましたが、人によってはデメリットに感じない場合もあります。

例に挙げた扉色も、自分の好きな色が5色の中にあれば、全然問題ないです。
機能性だって、その人にとっては必要としない機能であれば、ただ価格として乗っかってしまうぐらいなら、無い方がお得に感じますしね。

この制限や標準仕様というのは、各ハウスメーカーや水回りメーカーで異なります。

抑えておくべき注意点とポイント

ここで抑えておくべき、注意点と大きなポイントがあります。

当たり前ですが、各水回りメーカーそれぞれ、
・使用している材料
・提供している商品
・会社の方向性
が異なります。

なのに、建築業者から「弊社は3社の標準仕様から選べます。もちろんスタートの価格は同じです。」なんてことを言われると思います。

どうして、コストとメーカーが違うのに同じ価格が実現できるのでしょうか。

だって、100円の回転寿司屋さんも、どの寿司ネタを選んでも全部100円って不思議じゃないですか?

大きさや量、味、見た目、全部違うのに同じ100円です。

お客さんから見れば、同じ100円という価格ですが、店側にとっては、選んだ寿司ネタによっては得られる利益が異なります。

だからこそ、店側としては原価率の低い寿司ネタをたくさん食べてもらった方が嬉しいんです、、、

実は、これと同じような事が、水回りメーカーにもあります。

挿絵のように、50万円という金額設定があった場合、各メーカーはその価格にするための背景があります。

価格背景は3つ挙げられます。

①低コストな材料のみで構成されている場合

②低グレードの仕様のみで構成されている場合

③ハウスメーカー側もしくは水回りメーカー側が価格を合わせるために、値下げ額分を負担している場合

1つ目は、書いてある通り、出来るだけコストの掛からない材料のみで構成すれば、浮いたお金で価格の調整が行えます。

2つ目は、扉や天板、水栓、レンジフードなどを一番グレードの低いモノだけで構成することで、価格の調整が行えます。

最後は最終手段ですが、どちらか一方、もしくはお互いに価格が同じになるように、本来得られる利益率を下げることで、販売価格が下がり、価格の調整が行えます。

このような背景があるからこそ、コストとメーカーが違うのに同じ価格が実現できるんですね。

100円寿司のように、安くていつでも食べれるものなら、原価が安い高いを気にせず、好きなものを食べることが、大満足の結果だと思います。


ですが、何回もある訳ではない大きな買い物だった場合に、本当に原価の高い安いを気にせず選べますか?

ちなみに、比較的少ない傾向ですが、標準仕様の価格が異なる場合もあります。

みずくん
みずくん

僕の選んだ建築会社さんは、標準仕様のスタート金額がメーカーによってバラバラだった!

まるちゃん
まるちゃん

さっき説明していた同価格の標準仕様には当てはまらないし、一番安いA社で仕様を決めていこうかな!

ちょっと待って!

標準仕様のスタート価格がバラバラでも

実は損しているかも!?

次章は、標準価格が同じだった人、バラバラだった人、どちらにも当てはまるお話です。

損しないための選び方

価格からの視点

理想は高品質・高性能で低価格のコスパに優れたキッチンを選ぶ事ですよね。

そんなの誰だって求めてるし、わざわざ言う事じゃない!と思われるかもしれません。

実は、本人はコスパに優れた商品を選んだつもりでも大きな落とし穴にハマっている場合があります。

それは、オプション価格です。

みずくん
みずくん

どれを選んでも同じ価格なら、雰囲気的にこのメーカーにしようかな~

まるちゃん
まるちゃん

こっちのメーカーの標準価格高いし、標準価格の安いこっちのメーカーにしとこ!

と商品選びを進めて、必要なオプションを追加した場合、

メーカーによってオプションの上り幅が異なることがあります。

標準仕様の価格調整分を負担する代わりに、オプションが追加された場合は、追加額を高く取る

もしくは、標準仕様は他社より高めだが、オプションが追加された場合は、プラス額が他社より安い

アドバイス

理想:標準仕様が安くて、オプションも安い
普通:標準仕様が安くて、オプションが高い
   標準仕様が高くて、オプションが安い
最悪:標準仕様が高くて、オプションが高い

だからこそ、価格面で見るのであれば、理想の「標準仕様が安くて、オプションも安い」シリーズを選べると最高です。

この挿絵で言うなら、A社B社がお勧めですね。

・・・ちょっと待って!

これだけで判断しちゃうと、また大きな落とし穴にハマっちゃう

品質からの視点

確かに、価格だけで見たらA社、B社がおすすめ。

じゃぁ、A社、B社どっちでもいい?

ダメです!

最初にご説明したあの言葉を思い出してみてください。

①低コストな材料のみで構成されている場合

②低グレードの仕様のみで構成されている場合

③ハウスメーカー側もしくは水回りメーカー側が価格を合わせるために、値下げ額分を負担している場合

そう、価格の落ち方にも着目する必要があるんです。

つまり、どういうことかと言うと、

”低品質もしくは低性能で価格が安いのは当たり前じゃん!”

ってことです。

閉店時間が近づき、鮮度も落ちている売れ残り商品の割引品を購入した場合と、

開店記念を祝して、通常価格から割引された商品を購入した場合に、

価格だけを優先してしまうと、このように同じ価格なのに品質に大きな差異が生じてしまいます。

だからこそ、冒頭でも述べました”価格の落ち方”に着目して頂きたいのです。

アドバイス

理想:高品質もしくは高性能で、価格が安い
普通:高品質もしくは高性能で、価格が高い
   低品質もしくは低性能で、価格が安い
最悪:低品質もしくは低性能で、価格が高い

価格の落ち方を知ろう!

今回の場合、A社、B社、C社はどれに当てはまるかも考える必要があります。

とあるハウスメーカーのキッチン標準価格のスタート価格が50万円だったとします。

各メーカー採用に向けて、調整を行います。

A社は、低コストな材料と仕様で50万を実現。値下げの必要もないため、50万円で提案。

B社は、高コストな材料と高グレードの仕様で52万円。
仕様のグレードをA社と同じまで下げることで、高品質を維持しながら50万円を実現、提案。

C社は、低コストな材料と仕様だが52万円。
材料や仕様で削る方法がないため、想定していた利益から2万円を負担し、50万円で提案。
想定利益を回収するため、オプション追加時に本来より多めに利益を上乗せして調整。

さて、どれが一番お得だと思いますか

実は、購入者の買い方によって異なります。

あなたはどれ?

標準仕様のままでOKなパターン
3社の中で一番高品質なB社一択です。
どのメーカーも標準仕様のままの場合、見た目で差が生まれることは少ないです。
しっかりと各メーカーの標準仕様の性能や材質を知り、見た目以外にどれだけ付加価値があるかを判断し、決めることをお勧めします。

オプションを追加するパターン
A社またはB社の選択です。
好みのオプションを選んだ際に、”A社、B社どちらの合計額が安いか“で判断する必要があります。
ちなみにA社の場合は、低品質を高品質に変更する追加費用が必要ですので、その追加も含めてB社より安ければA社。高ければB社を選択するべきです。

一番ダメなパターン
C社の選択です。
A社と同じ低品質、低仕様な標準仕様ですが、スタートの時点で利益を犠牲にしているため、オプションで多く徴収し回収するパターンが多いです。
そのため、A社と同じオプションを追加した場合、比較的高くなることが多いため、個人的にはお勧めできません。

逆に、標準価格が他より高くても、価格よりも高品質と高仕様を維持を優先する戦略パターンもあります。

この場合のメリットは、オプション金額が比較的安い場合が多く、むしろ、標準仕様のスペックが良すぎるため、オプションを追加する必要がない場合がでてきます。

ですので、標準仕様が安いモノを選んで、色々とオプションを追加してくと、結果的に標準仕様が高いキッチンの方が安くなることだって大いにあります。

目先だけの安さに釣られないことも重要ですね。

せっかくの大きな買い物ですから、1社に決め打ちしないこと。
色々なメーカーを見比べて、判断することが後悔しない買い物に繋がると思いますので、どんどん比較していきましょう!

その比較方法や商品に関することを当ブログで色々と発信していきますので、

是非ご覧頂き、みなさまの水回り選びのご参考になれば幸いです。

今回のまとめ

高品質かつ高性能で低価格のキッチンを意識しよう。

・標準仕様の価格の落ち方を知ろう。悪かろう安かろうは当たり前。
”品質、性能が優れているのに安い商品”を選ぼう。

標準仕様が安くて、オプション追加額も安いキッチンが理想的な狙い目!

・標準仕様が高くても、他と比べると合計価格が安い場合もあるので注意!

それでは最後に、各社どのような商品ラインナップを用意しているか見ていきましょう。

各メーカーのラインナップ

各メーカーが展開しているシリーズの立ち位置をグラフに落とし込んでみました。

ざっくりとしたグラフですが、ある程度雰囲気は掴んでいただけるかなと思います。

・高級帯に行けば行くほど、高級キッチンシリーズ。

・普及帯に行けば行くほど、価格が抑えられたシリーズ。

・新築、リフォームの両端に位置するのは、それぞれ新築・リフォーム専用商品。
※中間に位置する場合、新築・リフォームどちらも使用可能。

・シリーズ名の羅列順は価格と無関係。

本来は、各シリーズによって、もっと細かく価格帯の位置が上下します。
ですが、今回はある程度の立ち位置が理解だければ十分ですので、より詳しく気になる方は、各メーカーのHPやカタログをご覧ください。

このラインナップを把握しておくことで、今までご説明してきた、損しない選び方が実践できます。

例えば、某建築会社では、下記3つのシリーズから同価格スタートで選べるとします。

中級価格帯のトクラス ベリー

普及価格帯のクリナップ ラクエラ

ハウスメーカー専用のタカラスタンダード オフェリア

その際に、ラインナップを理解していれば、なぜ中級価格帯のトクラス ベリーが普及価格帯やハウスメーカー専用と同じ価格で選べるんだろうという疑問が生まれます。

これまでに、ご説明した価格の落とし方の考え方があれば、

標準仕様の内容がお得なのか、いまいちなのかを判断することが出来ます。

クリナップ

最高級価格帯 CENTRO(セントロ)

中級価格帯 STEDIA(ステディア)

普及価格帯 rakuera(ラクエラ)

ハウスメーカー用 KT(ケーティー)
※ラクエラシリーズをベースに、賃貸物件用colty(コルティ)を掛け合わせたような感じです。

タカラスタンダード

高級価格帯 LEMURE(レミュー)

中級価格帯 Treasia(トレーシア)

普及価格帯 Edel(エーデル)

普及価格帯 Refit(リフィット)

ハウスメーカー用 GRANDIA(グランディア)
※トレーシアとエーデルを掛け合わせたような感じです。

ハウスメーカー用 OFELIA(オフェリア)
※リフィットがベースです。

トクラス

中級価格帯 Berry(ベリー)

普及価格帯 Bb(ビービー)

TOTO

高級価格帯 THE CRASSO(ザ・クラッソ)

中級価格帯 mitte(ミッテ)

パナソニック

高級価格帯 L-CLASS(エルクラス)

中級価格帯 Lacucina(ラクシーナ)

普及価格帯 V-style(ブイスタイル)

リフォーム専用 Refoms(リフォムス)

LIXIL

高級価格帯 RICHELLE SI(リシェル エスアイ)

中級価格帯 ALESTA(アレスタ)

普及価格帯 Shiera S(シエラ エス)

ハウスメーカー用 AS(エーエス)
※アレスタシリーズをベースに、賃貸物件用Tioを掛け合わせたような感じです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回なぜこのような記事を書いたかと言いますと、

価格を優先するあまり、将来的に後悔や失敗に繋がるのではないかと思ったからです。

もちろん、家の購入は膨大なお金を必要とします。

価格を優先し、出来る限り支出は抑えていく必要があるのは事実です。

今回の記事で誤解が無いように、申し上げておきたいのは、

価格が低い=質が悪い”

ということではなく、

”設定した予算の中で、最高の品質や性能を備えた商品を見つけていきましょう!”

ということです。

記事の途中で例えた、お寿司の割引のように、

価格という物差しだけで判断してしまい、同じ価格帯で、品質や性能が優れている商品を見落としてしまっているお客様を何度も見てきました。

でもそれは、仕方がないと思っております。

だって、開店記念で割引をしていたなんて情報を知らなかったから。。。

もし知ってたら、もちろんそっちを迷わず選んでた!

と知っていればそっちを選んでいたと思います。

だからこそ、

私は、このブログで様々なお得な情報を発信して、

少しでも読者の方の”わからないことがわからない”を解決し、

満足できる水回り選びのお役に立てば幸いです。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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